日本最大級のカルスト台地として知られる秋吉台には、山口県内のいくつかの主要な駅からバスが出ていますので行くには困らないかと思います。
そこでは見渡す限りの大平原の中で大量に石灰岩が露出しています。
この石灰岩はもともと南方の海のサンゴ礁であり、やがて石灰岩となって海から山へと堆積しながら移動し、雨水によって石灰岩が溶けて今の地形になったそうです。
簡単に書きましたが、それが3億5000万年にも渡る秋吉台誕生の物語です。
秋吉台の中は道もきちんと整備されているので、石灰岩を間近で見に行くこともできます。
遠くから散りばめられている石灰岩を一望するもよし、近くから観察するもよし、いずれにせよ地球の神秘を体感できます。
秋吉台に降った雨が石灰岩を溶かして地下まで流れ込み、地下に空洞化した空間を作り出しました。
それもおそらく人類の歴史とは比にならないような、気が遠くなるほどの長い年月をかけて形成されたものでしょう。
入口からすでに神秘の場所へ誘ってくれるような雰囲気を醸し出しています。
ゴールまでは約1キロあります。
中は壮大すぎる時間をかけて築かれてきた奇景が次々に待ち構えています。
棚田のような段差の岩、無数にあるつらら状の岩、生命を宿しているかのようにそびえ立つ岩、そしてそれらの足元にはエメラルドグリーンの川が流れています。
まさに地球が生み出した芸術作品とでもいうべきでしょうか。