仙台の初代藩主でその発展に努めたのは、独眼竜で知られる伊達政宗です。
伊達政宗の跡を巡るために、彼の墓である瑞鳳殿と仙台城跡を訪れました。
どちらもJR仙台駅からバスで行ける距離にあります。
瑞鳳殿は戦後再建されたものですが、派手好きで豪快な性格の伊達政宗の墓らしい、桃山風の豪華絢爛なつくりになっています。
中には資料館もあります。
仙台城ではあまりにも有名な伊達政宗の像や本丸の跡を見ることができます。
伊達政宗というと若くして東北を席捲した軍事的天才、あるいは秀吉、家康といった天下人と渡り合った駆け引きの天才といったイメージを持ちますが、仙台の街を発展させたという統治者としての顔もあります。
彼が仙台城主となったのは、関ヶ原の戦い直後の1601年です。
それから彼は仙台の文化の発展、城下町の整備、用水路の開削などに力を尽くします。
また彼は料理好きとして知られており、仙台の食産業の発展にも携わりました。
今も知られる仙台味噌の開発、また塩産業や米産業も発展させました。
特に米については、仙台は江戸時代に米どころとして知られ、仙台の米は江戸に運ばれて人々に食されました。
日本三景の1つである松島は、電車だと仙台から30分もかからず着きます。
この松島には2度訪れましたが、1度目は天気がひどい中でしたが「西行戻しの松公園」と「福浦島」に行って、その景色を眺めてきました。
どちらもJR松島海岸駅から歩いて向かいました。
「西行戻しの松」とは、西行がここの松の下で童子と禅問答して敗れ、松島に行くことを諦めたという伝承に由来します。
福浦島に向かう途中に、瑞巌寺五大堂といわれる、政宗時代に建てられた建築物を見ることもできました。
福浦島に行くには、朱色の欄干が特徴的な福浦橋を渡ります。
いずれにせよ絶景スポットなのですが、晴れの日に来れなかったのが残念です。
数年経ってから、今度は晴れた日に再び松島に訪れました。
今回の行き先は、4つのそれぞれの山上から260ほどの島がある松島湾を一望できる四大観です。
まず壮観といわれる大高森です。
小高い山を登ればすぐ展望台に着きます。
それから幽観といわれる扇谷、偉観といわれる多聞山の順に行きました。
残念ながら麗観といわれる富山はこの時は入れませんでした。
松島に来たら海鮮もぜひ食べて帰りたいと思い、駅の近くで見つけた店でいただきました。
景勝地といわれる場所は数え切れないほどありますが、松島ほどその展望スポットが多いところは珍しいでしょう。
260もの島が浮かんでいるため、見る場所によって松島湾を違う角度から眺めることができ、それぞれで違う顔を見せてくれるからです。
本気で松島の魅力を堪能し尽くそうと思えば、1日あっても足りないのではないでしょうか。