1300年の歴史を持ち、日本三大名湯の1つに数えられる山中温泉と山代温泉はどちらも加賀市内にあります。
今回は温泉に入ったらセットで行くと、この地域の自然と歴史が感じられるスポットを紹介します。
こおろぎ橋を渡ってから遊歩道が続いており、大聖寺川の上を木々と葉がきれいに彩っています。
やがて赤い鉄骨でカーブ状にできた橋が現れます。
「あやとりはし」といわれるこの橋の上からだと、渓谷全体を見下ろすことができます。
ここでは芭蕉ゆかりの展示品や400年以上の歴史を持つ伝統工芸「山中漆器」の作品を見られます。
「山中や 菊は手折らじ 湯の匂ひ」の句を詠みました。
そして温泉をはじめ山中の自然を楽しんだといいます。
「無限庵」は石川県指定文化財の加賀藩最高の武家書院で、金沢市内高岡町に建てられたものが移築されました。
その遺構は九谷焼、加賀蒔絵の漆器などの古美術品と一緒に公開されております。
ここでは江戸時代後期に大聖寺の豪商豊田伝右衛門が築いた吉田屋窯の跡を発掘当時のまま保存、公開しています。
江戸時代前期の「古九谷」といわれる色絵磁器を復活させることが目的でした。
他にも昭和15年に作られた九谷焼として現存最古の登り窯や、明治30年代に移築され、九谷焼窯元の住居兼工房として使われた築200年程の古民家が施設内には残されています。
温泉街からは少し離れますが、大聖寺駅からすぐの「石川県九谷焼美術館」では九谷焼の歴史、芸術を学んで堪能することができます。
江戸時代初期に加賀で誕生した九谷焼は、途中で制作が中止されながらも江戸時代後期に再興され、現代では工芸品かつ美術品として人々を魅了しています。