四国の最南端に位置する足摺岬には、JR中村駅からバスで1時間40分かかります。
場所が場所だけに、そう簡単にはたどり着けません。
白山洞門は、足摺岬で最大の海蝕洞です。
花崗岩でできた洞門としては、日本最大級のものだそうです。
その洞門から覗いてみると、遥か彼方まで続く太平洋と、点在する岩石がまるで1枚の絵画のように収まっています。
まさに太平洋の強い波が長い年月で作り上げた芸術作品です。
足摺岬はその絶景を楽しめるだけでなく、数々の伝承が残されている場所でもあります。
特に多いのは、この地に初めて寺を建立した弘法大師空海にまつわるものです。
それらが事実であるかどうかはおいておくにしても、ここが空海と非常に縁が深い場所であったことが分かります。
足摺岬といえば、断崖絶壁に立つ足摺岬灯台の風景が有名かと思われます。
碧く果てしなく広がる太平洋に、その波によって削られ作られてきた絶壁が突き出す様は、大地の神秘を見ているようでした。