水郷めぐりで知られる柳川はかつての柳川藩の城下町であり、詩人北原白秋の故郷としても知られます。
城下町の風情を残した街並みの中で緩やかに流れる川の上を渡る船に乗ると、船頭さんが案内しながら漕いでくれます。
これが有名な柳川の川下りです。
左右に揺れる柳の木を見ながら、江戸時代から続く風景を楽しめます。
北原白秋の生家跡は記念館になっており、彼の原稿など多くの展示を見ることができます。
詩人としての彼の独自の感性は、柳川という土地の風土がもたらしたものだと分かります。
江戸時代にこの柳川の地の藩主だったのが立花家です。
「立花家史料館」では立花家に伝わってきた武具や工芸品が見られます。
藩祖の立花宗茂は優れた武将として知られていましたが、関ヶ原の戦いで石田三成側についたことで改易となります。
しかしその後柳川の旧領を回復して柳川藩の初代藩主となりました。
隣接する「立花氏庭園」はもともと江戸時代に築かれたもので、それが明治時代に拡張され現在まで残されています。
今も立花家の息吹が多く残っていることが分かります。
そんな立花家の居城である柳川城はかつて天守閣を持つ城でしたが、明治になって焼失し今は石垣だけが寂しく残っています。
柳川といえばうなぎです。
当然高価ではありますが、重厚感のある美味しさを味わえます。