その渓谷美から人気の観光地となっている「昇仙峡」には、甲府駅からバスで30分ほどで着きます。
昇仙峡は国産水晶発祥の地としても知られています。
また山梨は日本ワイン発祥の地であり、その試飲ができるスペースもあります。
息を呑むほどの渓谷美とともに、そのような地場産業の魅力も味わえるスポットです。
巨岩奇岩の立ち並ぶ遊歩道を川沿いに進むと、両側に天高くそびえ立つ峰が見えてきます。
主峰である「覚円峰」は澤庵禅師の弟子僧侶覚円が、畳が数畳敷ける広さの頂上で修行したことに由来します。
石門はいくつかの岩が連なりながら人が通れる門を築いています。
そのきれいな構造から人工のように思えますが、自然が作り出したものであり神秘的な芸術性を感じます。
石門をくぐってさらに歩くと「仙娥滝」といわれる落差約30メートルの滝が現れます。
「クリスタルファウンテン」は、かつて甲府駅前にあった噴水をモデルにして作られたものです。
その噴水は水晶と宝石の街である甲府のシンボルとしての役割を果たしていました。
そのため噴水の頂の水晶は全て天然のものを使用しています。
ロープウェイを使って上に登ると、昇仙峡の全貌を見渡すことができます。
さらに景色だけでなく、一直線に富士山に向かっていることからパワースポットとされている「和合権現」に手を合わせることもできます。
ロープウェイを降りるとその近くには、ワインの試飲や購入ができる「山梨ワイン王国」や、水晶による美術館といってもいい「水晶宝石博物館」があります。
水晶により再現された上杉謙信と武田信玄の一騎打ちは綺麗さとともに凄みが感じられます。
また昇仙峡内には、世界初の影絵美術館である「影絵の森美術館」もあります。